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以前作ったベビーリュック。
可愛く出来てお気に入りなのですが、肩紐の調節用の余り紐が上を向いているのがあまり気に入らず…新しく作り直してみました。
- 力布を付ける
- 余り紐を下向きに垂れるように付ける
この2点の作り方を変更し、より市販のリュックに近い形に仕上がっています。
前回と同じく、ベースはてしごと屋ロングテール様の“ベビーリュックの作り方”から。
前回の作り方記事も踏まえつつ、作り方を変えたところに重点を置いて解説していきます。
2021.07.20 追記
移動カンの取り付け方法について、「肩紐(上部分)を作る」の項に追記しています。
ころんと可愛いベビーリュック(改良版)の材料
リュック本体
- 表生地A(フタ・ポケット):縦30cm × 横30cm
- 表生地B(本体・肩紐):縦50cm × 横70cm
- 中生地(本体内側):縦30cm × 横60cm
- 接着芯:適量
- キルト芯:縦22cm × 横20cm
表生地Bと中生地は同じ生地で作りました。
接着芯はマグネットボタンを付ける部分の生地の補強に使用したので、必要量は数センチ程度です。
ころんと可愛いベビーリュックのオススメ生地
ベビーリュックを作るのにオススメなのがこちらの帆布生地。適度な厚みがあり家庭用ミシンで簡単に縫えるため、カバンなどの袋物や帽子を作る時等に重宝しています。カラーバリエーションも豊富なため、何度もリピート購入しています。
当ページのベビーリュックにも、こちらの「生成(カス残し)」を使用しています。
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副資材
- カバンテープ(25mm幅):1.5m
- マグネットボタン:1個
- 移動カン(25mm幅):2個
- バックル(25mm幅):1セット
- ゴム(10mm幅):40cmくらい
- 装飾用のタグ等:適宜
移動カン、バックルは手芸用品店でも100円ちょっとだったので、そちらを購入しています。他はダイソーにて購入しました。
ころんと可愛いベビーリュック(改良版)の型紙
てしごと屋ロングテール様の“無料型紙”から、ベビーリュックの型紙全てを使用します。
ポケットのバイアステープは表生地Bを使用しました。また、うさぎ耳を付けたかったので適当に型紙を作りました。
上記に加えて、こちらを裁断します。
- 肩紐(生地B):縦22cm × 横10cm 2つ
- 肩紐(キルト芯):縦22cm × 横10cm 2つ
- 力布(生地B):縦9cm × 横9cm 2つ
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ころんと可愛いベビーリュック(改良版)の作り方
てしごと屋ロングテール様の作り方とは異なるところを中心に解説していきます。縫う線を黒い点線で表しています。
ポケットを作る
①バイアステープ用の布を4つに折る
縦に4等分して折り、アイロンでしっかりと型を付けます。
②ポケット口にバイアステープを合わせて、1/4のところで縫う
ポケット上部とバイアステープ上部を合わせ、4等分の一番上の線で縫います。
③ポケット口をくるんで端を縫う
三つ折りの要領でポケット上部をバイアステープでくるみ、端2㎜で縫います。
④ふたつ作る
同様に、もう一つポケットを作ります。
⑤底布にポケットを縫い付け、マチと合わせる
底布のポケット付け位置にポケットを合わせて縫い、更にマチと合わせて縫います。
写真を撮り忘れましたが、詳しくはてしごと屋ロングテール様で解説されています。
うさ耳を作る
①うさ耳の生地を中表に合わせて縫い、ひっくり返す
うさ耳の表が内側にくるように生地を合わせ、縫ってひっくり返す。
②タックを作る
好みでタックを作ると、よりうさ耳らしくなります。
フタを作る
フタにマグネットボタンを付け、中表で縫ってひっくり返す
こちらもてしごと屋ロングテール様で解説されています。パーツがここまで揃いました。
肩紐を作る
ここからが当記事一番のポイントです。詳しく解説していきます。
肩紐(上部分)を作る
①肩紐を中表でふたつに折り、出来上がり線を引く
出来上がり線は画像を参考に。縫い代1cmくらいです。キルト芯(画像1枚目左)もふたつに折ります。
②肩紐とキルト芯を重ねて、出来上がり線を縫う
肩紐の後ろにキルト芯を重ねています。一緒に縫っていきます。
③縫い代をカットする
縫い代を5㎜くらいにカットします。
特にキルト芯が余っているとひっくり返したときにゴロゴロするので、糸ギリギリまで切ってしまいます。
④ひっくり返して形を整え、真ん中を縫う
ひっくり返してアイロンで形を整えます。角は目打ち等で出すと仕上がりが綺麗です。
中央で縫って生地を押さえます。
⑤真ん中くらいの位置にカバンテープ20cmを縫い付ける
2021.07.20 追記
「当記事の解説の通りにカバンテープを取り付けると、移動カンが留まらずにするすると動いてしまう」といったご意見を頂戴したため確認したところ、当記事の移動カンの取り付け方法では固定が甘いケースがあるようです。そのため他の付け方を下記ページにて解説しています。
当ページとはカットするカバンテープの長さが異なるため、裁断前に移動カンにカバンテープを通してみて、しっかりと留まるかご確認のうえ、いずれかの方法で移動カンを取り付けてください。
ご意見及び取り付け方法のご教授をありがとうございます
ベルトの端はふたつ折り。画像のようにしっかりと縫い付けます。
⑥移動カンを通す
移動カンの向きに注意!
表裏、上下があり、裏にギザギザのストッパーがついています。向きを間違えるとカンがストッパーの役割を果たさず、スルスルと動いてしまいます。
⑦ベルトを内側に折り込む
ベルトを二つ折りにして、ベルトと肩紐の間に通します。
⑧しっかりと縫い付ける
画像のようにしっかりと縫い付けます。
⑨同様に2本作る
同様に、肩紐にベルトを通したものを2本作ります。
⑩本体中央にカバンテープ15cmを縫い付ける。その両脇に肩紐を縫い付ける
本体中央を挟むようにして、カバンテープを画像のように縫い付けます。
その両端に肩紐を縫い付けます。その時、後程付ける力布部分に向かうように、やや斜めに付けます。
力布を作る
①斜めに半分に折る
力布を画像のように斜め半分に折ります。
②力布の間にカバンテープ25cmを挟み、しっかりと縫い付ける
力布は負荷がかかるため、カバンテープを奥まで差し込んだうえで、画像を参考にしっかりと縫い付けます。
③本体の底のカーブしてる辺りに縫い付ける
肩紐のほうに伸びるように、向きを調節して縫い付けます。
④もう1本作り、本体に縫い付ける
力布の角のはみ出た部分はカットします。
この時、力布側のテープは移動カンにはまだ通しません。
本体を作る
ここはてしごと屋ロングテール様で詳しく解説されているため、ここではざっくりと解説します。
①本体とマチを縫い付ける
本体とマチを中表で縫い、ひっくり返します。
②内布とマチを縫い付ける
内布とマチを中表で縫い、ひっくり返します。
返し口と紐通し口(各1箇所)を開けるのを忘れずに!
③フタに耳を付ける
好みの位置に耳を縫い付けます。
④本体にフタを付ける
本体とフタを中表で縫います。
⑤本体と内布を合わせて、ぐるっと一周縫う
本体と中布を中表で合わせ、リュックの口部分を一周縫います。
⑥返し口から表に返す
⑦内布を中に入れて形を整える
返し口は手縫いで縫い綴じます。
⑧ゴム通し口を縫ってゴムを通す
ゴムの端を引っ張ってリュックの口を絞り、ゴムの両端を縫い止めてゴム通し口の中に入れます。
本体背面はゴムでくしゅっとしているよりも、ピシッとしているほうがシルエットが綺麗なので、ゴムが張らず生地を引っ張らない状態で縫い止めておきました。これはお好みで。
⑨力布側のテープを移動カンに通す
画像のように、真ん中から通して下から出します。通した後、端を3つ折りして縫い止める。
ここも方向を間違えるとうまく調節できずスルスルと動いてしまうので注意!
バックルを付ける
①肩紐に縫い付けたカバンテープの空きに、残りのカバンテープから15cm切って通す。バックルにも通し、端を三つ折りにして縫う。
バックルが机と同化しちゃって、わかりにくいですが…両端は1.5cmほどで二つ折りして縫っています。
②反対側の肩紐に、残ったカバンテープを通す
こちらも、端は1.5cmほどで二つ折りして縫っています。
③バックルを画像の向きに置く
表裏に注意!
逆にするとストッパーが効かず、スルスルと動いてしまいます。
④カバンテープを下から上に通す
画像の通りに通します。
⑤くるっと上から下に通す
⑥端は二つ折りにして縫う
これでバックルの完成です。
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ころんと可愛いベビーリュック(改良版)の完成!
ころんとまあるいベビーリュックの完成です。
バックスタイルはこんなかんじ。
前回のリュックとの違いがわかるでしょうか。より市販のリュックのような形に近づき、完成度の高いリュックになったかと思います。
フタを開けるとこんなかんじ。
子どもが背負った姿ももちろんめちゃくちゃ可愛いです。ぜひご自分の目で確かめてくださいね。
ころんと可愛いベビーリュックのまとめ
以上、ベビーリュックの作り方でした。
前述の通り、力布を付け、肩紐の取り付け方を変更したことで、より市販品に近く使いやすいリュックの形になりました。
また、細かな変更点として、肩紐のキルト芯を始めから縫い付けています。前回のリュックよりもキルト芯がなじみよく、背負ってもらったときの肩紐のごろつきも少なく、肩に優しくフィットする作りになったかと思います。
赤ちゃんが背負うと可愛いベビーリュック。赤ちゃんが歩けるようになったお祝いに、お出かけのお供に。世界でひとつのベビーリュックを作る一助になると嬉しいです。
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コメント
こんにちは。こちらの記事を見ながらリュックを作っているのですが、このやり方で作ったら、紐が移動かんからすぐに移動してしまいます。下の方の紐がするするとずれてしまいます。長さが固定されないのですが、やり方が間違っているのでしょうか。
ゆうきさん
こんばんは、当ブログをご参考いただきありがとうございます!
移動カンの通し方は写真の通りでしょうか?
また、移動カンの向きはいかがでしょうか?(「⑨力布側のテープを移動カンに通す」でチラッと写真に写っています通り、裏がギザギザになっている部分が下に来ます)
ご確認よろしくお願い致します。無事完成することを願っています。
こんにちは!
一升パンを背負うのに使いたいのですが、リュックのサイズが知りたいです(>_<)
パンが36cmあるのですが入りますでしょうか?
こんにちは、ご訪問ありがとうございます。
リュックのサイズですが、
高さ 約15cm
横幅 約15cm
奥行 約12cm
程度の小さなリュックです。
36cmのパンを入れるのは難しそうですね…ご参考になりますと幸いです。
こんにちは。
ゆうきさんと同様に移動カンのところがうまくいきません。
向きはあってるようなのですが、引っ張ると簡単に抜けてしまいます。
そういうものでしょうか?
こんばんは。
移動カン自体はしっかり固定するほどのものではないのですが、どうでしょうか…私が作ったものは、例えば背負っている間にするすると動くようなことはあまりないです。市販のリュック等の移動カンと比べて、あまりにするする動くとなると使いにくいかもしれませんね。カバンテープの厚みがあまりなかったりすると、移動カンに隙間が大きくできてしまって滑り止めがあまり効かないかもしれません。
はっきりしたことが言えないのですが、解決しますと幸いです。
はじめまして。
うさみみがとても可愛くて一目惚れして
こちらのページを参考にベビーリュックを制作させて頂いております。
制作過程において、
移動カンの使い方について気になる点があり、失礼ながらコメントさせて頂きました。
突然の無礼をどうかお許しください。
他の方がコメントされているように、
こちらの記事で説明されている移動カンの使用方法だと、
やはり固定が甘く、スルスルとベルトが動いてしまうようです。
わたしの調べた限り、
移動カンを使ってベルトを固定する方法は2通りで、
1、ロングテール様の作り方の通り、
移動カン+角カンを使う。
(移動カン、角カンの順にベルトを通し、最後に移動カンの真ん中の辺に裏から再度通して巻き付けるような形で縫い付けるとベルトの余りが上向きに出ることはありません。移動カン~角カンの間が輪っか(二重)の状態になります。)
2、こちらのページの作り方に寄せるのであれば、
力布から出たベルトを移動カンの真ん中の辺に裏から通して縫い付け、
上から垂らしたベルトは縫い付けず、
そのまま移動カンの上から三本の辺に(下・上・下)で通し、
先を抜けないように折り返してステッチする。
以上の方法でベルト同士がしっかり噛み合って固定されると思います。
出過ぎた真似であることは重々承知しておりますが、
1度お試し頂けると幸いです。
長文失礼いたしました(_ _*)
初めまして、詳しいコメントをありがとうございます。
当記事のリュックのデザインを気に入っていただけて嬉しいです。
肩紐の移動カンへの通し方につきましては、私が所持しているメーカー品の子ども用・及び大人用のリュックサックを参考にしておりました。
実際に私が使用していても特に問題なかったため作り方を公開したのですが、複数の方からコメントをいただいていますように固定が甘いようで失礼致しました。
記事を非公開にすることも考えたのですが、今現在も当記事を参考にされている方にご迷惑になる可能性を考慮して、移動カンの取り付けについて記事を補足する形で公開を継続させていただきます。
こちらのコメントにてご教授いただいた二つ目の方法で、写真と図を用いて解説した記事を作成し、リンクを貼って補足しております。
公開内容に不備や問題がありましたら差し替えますので、ご連絡いただけますと幸いです。
コメントありがとうございました!
はじめまして!
娘のリュックを作りたくて検索からたどり着きました。
1歳8か月で、ピッタリでした!
アレンジでハーネス付けて、これからのお出かけが楽しみです。
初めまして、サイトのご利用ならびにコメントありがとうございます!
ぴったりなリュックをお作りいただけて嬉しいです。
娘さんとの楽しいお出かけのお役に立てると嬉しいです!